バリアフリーについて
バリアフリーに配慮した住まいは、誰にも、いつまでも、快適な生活を約束してくれます。まだまだ深く知られていないバリアフリーについて、詳しくご説明いたします。
バリアフリーの定義
バリアフリーとは「障壁」が「ない」状態の意味です。これは高齢者への配慮だけに限ったことではなく、背が小さく力が弱い乳幼児、はたまた家族全員が快適に、安全に暮らせるための設備や構造などをすべてひっくるめたものです。
統計によると不慮の事故で亡くなる人は、年間3万5000人余り。中でも家庭内での事故死者は全体の約5分の1も占めるといいます。家庭内での事故死の原因を探ると、スリップ、つまづき、階段からの転落など転倒による事故が全体の7割を占めています。とりわけ高齢者の場合、フローリングの床で滑ったり、浴室や敷居でつまずくことが多いようです。そのため、手すりや段差のないバリアフリーを施した家づくりが必要です。
また、使い勝手のバリアフリーだけでなく、いわゆるシックハウス症候群を引き起こす原因物質が出ないようにすることや、部屋ごとの温度差などをなくすことなど、空気環境のバリアフリーについても検討すべきでしょう。