バス・トイレ
文化的な生活を支える水回り。快適さをまもるため、いつまでも清潔に使えるような配慮が大切です。
浴室は、風通しを良くして、十分乾燥するようにしたほうが良いでしょう
浴室は湿気の多い場所です。入浴中は換気扇や窓を開けて換気できますが、夜中に換気扇をつけておくことは、騒音の問題で難しいものです。そこで、浴室の湿気対策として天井を斜めに張ることをおすすめします。斜めにすることで水滴も落ち、結露防止にも有効です。天井の高い部分に湯気抜きの換気口を設ければ、自然と空気の通りが良くなり、湿気防止になります。
錆びないし、接着剤も不用。ステンレス管の配管がおすすめです
おすすめはステンレスです。水垢がつきにくく接着剤も不用。耐久性にすぐれていて、最近、需要が伸びてきています。また、銅管も錆びない素材で、曲げる加工がしやすく、施工の手間がかからないのでおすすめです。施工費は鉄管に比べて15万円ほど割高になります。
2階水回りの配水管位置は、騒音を考えて配置したほうが賢明です
水回りは、通常ひとつの家に1か所というのがスタンダードです。しかし、寝室や子供部屋が2階にあると、いちいち1階にあるトイレまで降りていくのは面倒なので、2階にもトイレを、という希望が最近増えてきています。ここで注意が必要なのは、深夜などの使用時の騒音です。排水時の音は意外と響きますから、寝室から離すなど設置場所、防音などの工夫をしてください。
水回りはまとめられると安く済ませられます
浴室や洗面所、トイレなど、水をよく使うスペースはキッチンの側に設けるケースが多いのですが、これらを同一のゾーンに配置すると経済効率が上がります。配置場所を集中することで給排水管、電気、ガスなどの配管工事をはじめ、設備機器の取り付けがまとめてできるため、コストを安く上げることができるのです。さらに単に安くなるだけではなく、設備の取り付け工期も短くなり、作業をスムーズに進めることができます。
加えてスペースの節約にもなりますので、敷地がせまい現在の住宅事情を考えると「まとめ処理」はスタンダードな仕様といえます。たとえば、浴室をユニットバスにすれば、洗面所が兼用できますから、畳3枚分のスペースでも可能となります。