リビングルーム
使用目的の広い場所ですから、家族全員がくつろげる快適な空間を目指しましょう。
吹き抜けで上への広がりをつくる
家族の団らんの場であるリビングには、物理的な広がりだけでなく、圧迫感を感じさせない心理的な広がりが必要です。リビングを吹き抜けにするアイデアは、天井の高さが必要以上にとれることで視線が上に抜け、広がりをつくり出すのにとても有効的です。さらにトップライトを設置すると、採光の確保もでき、開放的なリビングに仕上がります。
※トップライト・・・採光を得るために屋根に設けた窓。採光面積は壁面に付けた窓の3倍に計算される。天窓とも呼ばれる。
テレビとソファーの配置をメインに考える
リビングでの過ごし方を考慮して、使用頻度の高いものを中心に家具の配置を決めるのがポイント。現代の家庭では、テレビとソファーの配置をメインにすると良いでしょう。この際、注意したいのが、ソファーからテレビまでの距離や採光などです。また、ソファーは空間のコーナーをいかして配置したほうが、ゆっくりと落ち着くことができます。
大きな壁面は心を落ち着かせる効果を持つ
採光を求め、窓を大きくとるデザインが増えていますが、それだけでは快適なリビングとはいえません。部屋の広さや奥行きの割合に対して、開口部を大きくとりすぎ、壁面の量が少なくなっているためです。壁面には、心を落ち着かせる効果があります。壁面を大きく取り、インテリア性をいかすことも大切です。
2階にリビングを持ってくると構造的に有利
住宅が密集した市街地などでは、1階部分の日当たりや風通しが悪い場合、思い切って2階にリビングをもっていき、寝室などを下階へもっていく逆転プランがおすすめです。さらに、広めのベランダをとり、室内と一体化した空間として部屋に広がりをもたせることも可能になります。また、2階建ての場合は、天井に変化がつけやすい点でも有効です。