納戸・収納
お部屋の整理に欠かせない大切な空間ですから、使いやすい設計を心がけましょう。
しまうものと高さに合わせた設計を心がけましょう
家の中にはさまざまな什器(じゅうき)、小物、衣類などの付属物があるため、これらを収納する場所が必要になります。収納場所は、主に布団を入れる押入れ、衣類、調度類を収めておく納戸、クローゼット(洋服ダンス)などがあります。
押入れは、布団だけでなくさまざまな用途に使う傾向があり、洋服ダンスとしても使います。納戸は押入れに比べて広く、中に入って身体を動かすこともできますから、大きなものや重いものを収納するというのが基本です。このほか屋根裏部屋を利用したり、玄関まわりには靴だけではなく、スポーツ用品などを収納する場所を設置すると大変便利です。できれば収納計画を設計の段階で立てておきたいものです。
奥行きの浅い物入れは意外と使いやすい
階段の下やトイレ入り口の上の吊り戸棚などの収納は、スペースがせまいわりには、思いのほかいろいろなものが入ります。階段下は意外と使われていない場所なので、ここにスペースをとれば、掃除機や日曜大工道具程度なら簡単に収納できます。トイレの吊り戸棚も、トイレットペーパーやタオル類の予備を入れておく場所として利用価値があるものです。奥行きは25センチ程度の浅いもので十分です。むしろ、そのほうが使いやすいといえるかもしれません。
無垢の板や漆喰など、呼吸する素材を使いましょう
収納スペースにはさまざまなものが入り、また、長期間置きっぱなしにする場合が多いため、湿気対策が必要です。湿気の多いときは湿気を吸ってくれ、逆に乾燥したときは水分を吐き出してくれる、無垢の木材など調湿効果のある素材をお使いになることをおすすめします。
ただし、無垢材は表面をコーティングしてしまうと、呼吸ができなくなってしまいます。自然系のオイルなど、呼吸を妨げない塗料を使うようにしましょう。